有限会社酒井動物クリニック

尼崎市の動物病院の中で循環器疾患に専門性が高く猫の検査と治療にも精通

循環器疾患について「猫」

わかりにくい初期症状も見逃さず診断

CIRCULATORY DISEASE -CAT-

循環器疾患の診療に長年注力してきましたので、猫に発生率の高い心臓病や発症しやすい猫種などを熟知しています。また、聴診だけでは見逃しがちな症状を、レントゲン、心電図、超音波の各検査を駆使して明らかにし、適切な治療につなげます。血栓で血管が詰まって麻痺が起きるなど悲しい事態が起こる前に、専門性の高い病院で検査や治療を行えば、いつまでも元気な猫と暮らしていけます。


酒井動物クリニックでは循環器疾患の早期発見、早期治療に力を入れて、わんちゃん、ねこちゃんのレントゲン、心電図、または超音波の検査をおすすめしています。外見では健康そうに見えても相当進行した状態であることもしばしばあります。心臓の構造とわんちゃん、ねこちゃんの発生率の高い心臓疾患を紹介します。

心臓の構造

心臓の内部は4つの部屋に分かれています。前半分を左心房・右心房、後半分を左心室・右心室と呼び、左心系は体循環に、右心系は肺循環に関与していますが、血液の流れるルールは必ず一方通行ということです。そのために左右の心房(上半分)と心室(下半分)の間には僧帽弁または三尖弁と呼ばれる弁構造があり、この弁が開閉することで心臓内での血液の流れがコントロールされます。

ねこちゃんの肥大性心筋症

この病気は、心臓の心室(特に左心室壁)が極度に肥大することより、心室が十分に拡張できなくなり、体循環の血流量および速度に異常を来たし心不全の症状に陥ります。また、左心房内で血栓が形成され、血流にのって心臓を出て動脈内でつまることにより、大動脈血栓塞栓症を発症します。好発部位は大腿動脈で突然の疼痛に次いで、下半身の麻痺がよく見られます。
心筋が肥大する原因は判明していませんが、メインクーン、アメリカンショートヘア、またはペルシャなどによく見られ、遺伝的な要因が示唆されています。早期発見は心雑音が必ずしも伴わないため、一般の聴診では困難なことか多いです。レントゲン検査、心電図検査にて心肥大が疑われる場合は、超音波検査を行い確定診断をつけます。
肥大性心筋症は現在有効な治療方法は確立されていませんが、血液循環を改善したり、血栓形成を阻害する薬による内科治療が主体になりますが、超音波検査による心筋の厚さの計測、血栓の有無などの病態の正確な把握は、適切な治療の指針となります。心筋症を好発するねこちゃんは定期的な超音波検査をおすすめしますので、酒井動物クリニックにご相談ください。

心臓の構造

アメリカンショートヘアーの心エコー像です。拡張期心室中隔が約6.5mmと計測され、外見は正常ですが、初期の肥大型心筋症が疑われます。

心臓の構造

中隔壁厚が7.8mmになり、左心室内腔が著しく狭くなっています。

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